おはようございます。三浦康志です。
先週は数多くの株主総会が開催されました。
私は、できるだけ多くの株主総会に出るようにしています。
理由は、とても勉強になるからです。
よい会社の株主総会は形骸化していません。
いつもご愛読いただきありがとうございます。
感謝
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日刊ライスレポート 2082
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【顧客の家族という株主像】
学生寮の運営を主力事業とする会社の株主総会に、
その会社の運営する寮に大学生の子供が入居しているという
保護者が出席していました。
子供が親元を離れて大学に入学するに当たり、
住まいをどうしようかいろいろ検討した結果、
同社の寮がよさそうだということで契約したそうです。
そして、同社を応援したいという気持ちから
株主になるに至ったのだそうです。
この事例は、どんな人・機関に株主になってもらうべきかについて、
大きな示唆に富んでいます。
株主になってもらうべきは、まずは「縁」のある人・機関です。
縁のある新しい株主像として「顧客」にターゲットを当てている企業は増えていますが、
この事例はさらに進んで、「顧客の家族」がふさわしい株主像であることを示しているのです。
この事例を発見できた同社は、積極的に顧客家族に対して
株主勧誘活動をすべきだと思います。
表向きは、「父母の会」です。
入居学生の家族を招いて、意見・要望を承る会を開催するのです。
その際にさりげなく、勧誘をするのです。
類似の事例として以下のような事例も想定できます。
1)会社に新卒社員として入社する新入社員の父母。
内定後に父母向けの説明会を実施して、その場でさりげなく株主制度について説明する。
子供の活躍が資産増加に結びつきます。
相続にも最適です
2)高齢者介護施設に入居する高齢者の家族。
この場合は、家族会は既に開催されている例が多いと思います。
運営会社が上場企業であれば、入居者家族は株主最適者です
3)大学生の父母・・・
大学には株式はありませんが、寄付というより直接的支援形態があります。
大学も父母会を強化して、寄付の源泉とすべきだと思います
資産増大だけを目論む株主の比率は下げて、
自社にとって縁の深い人、機関から順番に株主になっていただいているという姿が、
これからの株主会社のガバナンス(支配形態)のあるべき姿だと思います。
株主は、単なる株主ではなく、○○兼株主が理想です。
役員兼株主。
顧客兼株主。
取引先兼株主。
社員兼株主。
地域住民兼株主。
この列に「顧客または社員の家族兼株主」も加えるべきです。
〔最後まで読んでいただきありがとうございます。〕
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